Haswell’s Taiko は、UK のアーティスト Russell Haswell と ALM / Busy Circuits がコラボレーションした、Dinky’s Taiko の別バージョン。 オシレーターのウェーブテーブルが Russell Haswell の手書き波形が採用されていることと、フェイスプレートがブラックに変更されている以外は Dinky’s Taiko と全く同じようです。
自分がユーロラックモジュラーを始めた頃、この製品の発売から随分と日時が経過していたので入手は困難だろうと諦めていたところ、analog haven にストックがあって購入することができました(シリアルナンバー 93/100)。
ノイズと WAVE の音色パラメータを CV でコントロール可能。 ノイズと WAVE の ミックス比率を上手に CV コントロールすれば、同時発音数が1つとは思えないほどのサウンドバリエーションが引き出せると思います。
操作自体は決して難しくはないものの、CV 入力の許容電圧の記載がないため、例えば WAVE を CV で選択したい場合にちゃんと希望の波形を選択出来ているのか … ?と疑問に思ったり、はします。
操作系は Dinky’s Taiko の情報を参照すれば良いのですが、Haswell’s Taiko の音に関しては確認出来るソースは少なく、主だったものとして以下のティーザーくらいです。
このモジュールについての詳細な説明を行ってはいませんが、当方で作成したパッチの動画を YouTube に掲載しています。
MAKENOISE “Tempi” をマスタークロックに、Expert Sleepers “Disting mk3” で Dinky’s Taiko をトリガーしています。 また、オシレーターの Start FreQ と Release を KOMA ELEKTRONIK “KOMMANDER”、End FreQ は MAKENOISE “Erbe-Verb” の CV Out、残りの Mix や Speed 等のパラメータは MAKENOISE “Pressure Points” の Tuned Voltage でコントロールしています。 あとエフェクトとして、The Harvestman “Black Locust (Model 1979)” 経由で MASF Pedals “POSSESSED” (Eurorack 版のリリースを切に希望)を使用しています。
Accent にトリガーされるタイミングに KOMA ELEKTRONIK “KOMMANDER” からのコントロールがエゲツなくハマると、ピッチとリリースが劇的に変化し、偶然にもメロディーっぽく鳴らせることもできました。
参考までに Modular Grid のパッチスケッチを掲載しておきます。 → Tempi & Haswell’s Taiko
自分はドラム・リズム音源モジュールにあまり興味はないですが、この Haswell’s Taiko はとても気に入って、将来的には Dinky’s Taiko も入手したいです。 MAKENOISE のモジュールがまさにそうなのですが、CV コントロールが多く用意されているモジュールは個人的にポイント高いです。