Twitter でフォローさせて頂いている @nanodomain さんがツイートされていた DIY キャリングケースを見ていたら、持ち出す予定はないんだけれど、何だか無性に作りたくなってしまい自分でも作ってみました。この記事ではその製作過程を紹介したいと思います。ちなみに市販の専用キャリングケースについては「ユーロラックモジュラー キャリングケース事情(2017)」の記事でまとめていますので、良かったら併せてご覧下さい。
まずはキャリングケースの材料ですが、一覧にすると以下になります(価格は2017年10月時点のものです)。
- アルミツールケース:アイリスオーヤマ AM-15(¥2,389)
- レール:Vector ‘TS169‘ – T-STRUT 16.85″X1.0″ FOR CARD RACK(¥1,312×4)
- スクエアナット:Vector ‘NT4-7PA‘ – NUT SQUARE T-STRUT 4-40 25/PKG(¥929×4)
- レールブラケット:Thonk ‘3U Aluminum Mounting Bracket ( Pair )‘(¥1,784×2)
- その他:スクリュー、ワッシャー各種(レール固定用)
- 電源:お好みで(Tiptop Audio μZeus & Flying Bus Board 等)
レールは「Make your eurorack modular case !(2)」の記事でも紹介している Vector レールを採用します。Thonk が相変わらずの品薄状態だったため、マウントブラケットのみ調達し、レールとスクエアナットは今回も Digi-Key から購入しました(Etsy にも出店している PulpLogic でも Vector レールを扱っているようなのですが、残念なことに日本への発送に対応していません)。
@nanodomain さんは、Astage のアルミツールケース T3AA( 内寸:W44 × D12.5 ( 9 + 3.5 ) × H31cm )を選択されていましたが、私はたまたまセール&クーポン割引対象となっていたアイリスオーヤマのアルミツールケース AM-15( 内寸:W44 × D13 × H31cm )で試してみることにしました。両者を見比べたワケではないので断言は出来ませんが、同じものっぽいので OEM 的な製品なのではないでしょうか?
実際の製作ですが、先ずはレールとマウントブラケットを組み立ててフレームにします。レール側にねじ溝がないので、ねじ切りを使うところなのかもしれませんが、私はタッピングねじを直に回してしまっています。
出来上がったレールフレームのケース内での固定位置を決めます。その際にケースに取付られているストラップフックが干渉するので取り外し(これが一番大変だった)、ナイロン製のブッシュリベットで穴を塞ぎました。
マウントブラケットにあるネジ穴位置に合わせてケース側面にドリルで穴を空けます。レールフレームの取り付けですが、私はケースの内側からねじを通して、外側でナットを止めています。見た目的に少々美しくないですが、レールフレーム側にナット等の凸部があることで、モジュールマウント時の干渉を懸念してこのようしています。
ケースの内寸に対しフレームの横幅が8ミリほど短いようなので、フレームを固定するねじと一緒に1ミリ厚のワッシャーを左右に4枚ずつ挟んで隙間を埋めています。
電源ですが、個人的にオススメなのは dotRed Audio Designs の POWER KIT ですね。こちらは電源モジュール(POWER BASE)、バスボード(POWER RAIL)、接続ハーネス、アダプターがセットになっています(2018年1月10日までセール中のようです)。
@nanodomain さんは蓋を取り外せるようにされていましたが、上述したストラップフックと同様に取り外しが大変そうだったので、私はそのままにしています。
冒頭で「持ち出す予定はない」と書きましたが、せっかく作ったので屋外へ持ち出してみたいですね。海外の方ですと、ann annie さんが旅先での美しい映像と共に、ユーロラックモジュラーの演奏を YouTube で発表されていますよね。
以下の動画は Twitter でフォローさせて頂いている @ya4kinoise さんの作品なのですが、これを観て私も部屋を出て「プレイ・モジュラー@フィールド」してみたい!と感じました。